アルマイト処理でのお悩みと課題

  1. ホーム»
  2. アルマイト処理でのお悩みと課題

アルマイト処理にまつわるトラブルについて

「指定した寸法公差に仕上がってこない」「ロットによって色ムラがある」「指定色以外で染色したい」──アルマイト処理を検討する際、どうしてもこうした課題に直面しがちです。こちらでは、大阪をはじめ関西圏でアルマイト加工を専門的に手がけてきた東信工業が、アルマイト処理に関するお悩みと課題について、よくあるケースをご紹介します。

Trouble01

アルマイトで色を付けたい

アルマイト処理の優れた点は後から染色が行えること。酸化皮膜の表面にオングストローム単位の微細な孔ができるので、その孔から染料を流しこむことでさまざまな色合いに加工することができます。またその孔は後工程によりふさぐことができ、色をしっかり定着できます。しかし、業者によっては大型の製品については染色に対応していなかったり、指定色以外の着色ができなかったりすることが多く、発注されるお客様にとっては業者選びが課題になっています。

ロット毎に色見が異なる

アルマイト処理をした製品に染色する場合の注意点は、同じ染料を使っても安定的に同じ色合いを出せるとは限らない点。これは染料の定着などにムラが生じるためで、同じ製品でありながらロット毎に色味が異なるというトラブルもこれにより生じます。発注されるお客様にとってこうした状況はあってはならないことでしょう。

Trouble02

寸法公差内で対応していない

精密部品のアルマイト処理で問題となるのは、寸法精度のバラつきです。アルミニウム合金は材質によってアルマイト処理に起因する寸法変化が異なってきます。また、機械加工の方法が違えば皮膜の成長度合いも差が生じます。こうした要因を取り除きながら、指定の寸法公差内で収めるような処理をするには相応の技術と経験が必要になります。当社にご相談されるお客様のなかには、今の業者では寸法公差を出せないというお悩みをお持ちの方は少なくありません。

取り扱いが雑で困っている

アルマイト処理を施しても、製品の取り扱いが雑ではキズやへこみなどの不具合がどうしても発生してしまいます。とくに、軟らかい素材であるアルミニウムならなおさら。やはり加工から出荷まで慎重かつていねいな扱いを約束してくれる業者を選びたいところ。しかし、アルミニウムは鉄や銅などと異なり、デリケートな素材なので加工を引き受けない業者も存在します。

Trouble03

短納期での対応をお願いしたい

前述のように加工や処理、取り扱いには繊細さを要求されるアルミニウム。それだけに設備や人員、技術力、経験などの問題で、アルマイト処理についてスピーディな対応が難しいという業者は少なくありません。それでも製品によっては、ある程度まとまったロット数を短期間で製造しなければならないケースもありますが、こうしたニーズに応えられる業者は限られてきます。

小ロットも対応してほしい

なかにはまとまった数量の製品づくりは得意としているものの、小ロット対応となると不得手な業者も多くあります。製品によっては、試作品を検討しながら細部を煮詰めなければならないケースもあり、またオーダーメイド品のため1つしか製品化しないものもあります。こうした場合には、小回りの利く業者を選びたいところです。

Trouble04

今までお願いしていた業者がなくなった

ついこの間までアルマイト処理を請け負っていた業者が倒産して急に生産の目処が立たなくなったという話もよく耳にします。こうした場合、すぐにでも別を当たる必要がありますが、同じ品質と価格で対応できる業者を探すのは想像以上に困難を極めます。実際にはアルマイト処理加工をうたう業者は少なくありませんが、詳細な情報が少ないためどこに依頼すべきかなかなか判断がつきにくいというのが現状でしょう。

大きいサイズの部品だが対応可能?

その業者がどれだけのサイズの製品に対応できるかは、アルマイト処理を行うタンクの大きさに依存します。また重量への対応も気になるところですが、これは製品をタンクに出し入れするキャリアの性能に左右されます。これらの点を勘案しながら、かつ十分な品質を約束できる業者を探すのはまた至難の業かもしれません。

アルマイト処理についてお困りの方へ

上記のトラブルのほかにもアルマイト処理でお困りの方がいらっしゃいましたら、お気軽に東信工業までご相談ください。エッチングや化学研磨、封孔処理、脱脂処理などさまざまな加工技術に精通した当社が、お客様と一緒に考えながら、課題を解決に導きます。